じゃがいもを掘ってみたら、小さないもばかり取れてしまってがっかりしていませんか?
小さないもも食べることはできますが、せっかくなら大きないもを収穫したいですよね。
収穫したじゃがいもが小さい9つの理由と大きないもになりやすい育て方のコツについてお伝えします。
じゃがいもが小さい理由は?
じゃがいもが小さい理由①芽掻きをしなかった
基本的にじゃがいもが小さい理由で最も多いのが芽掻きをしなかったことです。
芽掻きをしないと、全ての芽から芋がつきますが、一株から収穫できる芋の重さは決まっています。
一株から収穫できる芋の重さが決まっているため、芽掻きをせずに数が多くつくと芋が小さくなってしまうのです。
じゃがいもが小さい理由②窒素過多
窒素肥料が多すぎると茎や葉っぱは元気に茂りますが、実がつきづらくなります。
普通化成肥料にプラスして、有機肥料もまきたくて油カスだけまいたや、油カスだけたくさんまいたという場合は窒素肥料が多すぎます。
じゃがいもが小さい理由③いもの植えた間隔が狭かった
いも同士の間隔が狭いと肥料成分が各いもに充分に行き渡りません。いもが小さくなりやすくなります。
じゃがいもが小さい理由④連作障害
じゃがいもを育てる畝に、トマトやナス、ピーマンを前の年に植えていると連作障害が発生しやすくなります。
連作障害には様々な症状がありますが、茎や葉は元気に育っても肝心のいもがつかないというのも症状の1つです。
稀にですが、ナス科の野菜を植えていない場所でも、その隣でナス科の野菜を育てていた場合、ナス科野菜の根っこがナス科を植えていない畝に伸びてきて、連作障害になることがあります。
じゃがいもが小さい理由⑤土寄せをしていない
土寄せはできたいもに光が当たらないようにするために行うのがメインの作業ですが、大きないもを収穫するためにもかかせません。
土さえ被っていれば、土の中でいもが大きくなれるからです。
じゃがいもが小さい理由⑥花に実がついた
最近の品種では花が咲いても実がつかないようになっていますが、ごく稀に先祖返りのように実がつく株があるそうです。
花に実がつくと、いもの栄養が実にも分散され、いもが小さくなってしまいます。
じゃがいもが小さい理由⑦気温がじゃがいもの生育に適さなかった
じゃがいもが大きくなる適正温度は17度前後と冷涼な気候を好みます。
暑すぎても寒すぎてもいもは大きくなり辛いので、極端な天候だった場合、じゃがいもが大きくならないことがあるのです。
じゃがいもが小さい理由⑧カリウム不足かうまく吸収されなかった
きちんと肥料をまいて育てていればめったにない原因ではありますが、いもを大きくする肥料成分はカリウムです。
カリウムが土になかったり、なんらかの原因でカリウムの吸収がうまくいかなかった場合、いもは大きくなれません。
じゃがいもが小さい理由⑨水が極端に不足した
野菜が肥料を吸収するためには水分が必要です。そのため、極端に雨が不足したりして水が不足すると、肥料が吸収できなくなります。
その状態が長期間続くと、いもは大きくなれません。
じゃがいもが小さい理由⑩品種
じゃがいもの中には小さないもができやすい品種もあります。インカのめざめはじゃがいもの中で一番、小さいサイズの品種です。
じゃがいもを大きく育てる方法は?
じゃがいもを大きくするための育て方①芽掻きをしっかりする
じゃがいもの芽掻きのやり方ですが、茎が20センチほどになったら、1株の茎が2本ほどになるように茎を抜きます。
じゃがいもを大きくするための育て方②土寄せをする
土寄せの手順は以下のとおりです。
1.芽掻きをしたら、茎の葉っぱより下の部分を土で覆う
2.芽かき語の2週間から3週間後に茎の葉っぱより下の部分を土で覆う
上記のようにじゃがいもの土寄せは収穫までに2回行います。
じゃがいもを大きくするための育て方③ナス科野菜を連作しない
じゃがいもを植える予定の畝は、前年にナス科野菜を植えていないことが大切です。ナス科野菜を植えた畝しか使えないという場合はしっかりと連作障害対策を行いましょう。
以下の記事では、全ての野菜に共通している連作障害を軽減する方法について、お伝えしています。
【家庭菜園】連作でも連作障害を出づらくする方法 - いつもお外はぽっかぽか
連作障害は最悪、畑として使えなくなるリスクもあるので、里芋や人参など違う作物を植えることも検討してみてください。
じゃがいもを大きくするための育て方④肥料にカリウム入りのものを使う
いも専用肥料や普通化成肥料などを使っている場合は問題ないです。
窒素やリンなどしか入っていない肥料だけを使っている場合はいもが大きくなれません。
有機肥料で育てたい場合は窒素成分の油カス、リン肥料の米ぬか、カリウムが豊富な草木灰で育てます。
次こそ大きないもを収穫しよう
じゃがいもは芽掻き・土寄せ・連作障害対策の3つをきちんと行うことで大きないもになりやすいです。
さほど土質を選ばない野菜ですが、どうしても合わない土というのもあるので、その場合は無理して育てず違う野菜を選んだほうが無難。
じゃがいもは様々な品種があり、スーパーでは取り扱っていないものを育てるのも家庭菜園の醍醐味です。
ぜひ、大きなじゃがいもを収穫してください。
じゃがいもの記事は以下にまとめています。
【家庭菜園】じゃがいもの記事まとめ - いつもお外はぽっかぽか
初公開日2019年9月2日改稿日2023年7月5日