あなたは里芋を連作したいけれど、連作障害が出たら嫌だなと感じてはいませんか?
連作障害を防ぐためには輪作が一番だとはわかっていても畑のスペースの都合などでうまくいかないこともありますよね。
実は里芋の連作障害を出づらくする方法があるのでお伝えします。
今回紹介する以外の連作障害の対策について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【家庭菜園】連作でも連作障害を出づらくする方法 - いつもお外はぽっかぽか
里芋を連作すると発生しやすい病気とは?
里芋を連作すると乾腐病が発生しやすくなります。これは乾腐病菌が原因で発生するイモが腐ってしまう病気です。
病原菌は里芋を育てた土にいたり、種いもについていたりします。畑では芽に感染するのも特徴です。
里芋の連作障害を出づらくする方法①カニ殻(もしくはエビ殻)酢を作って散布する
何故カニ殻(エビ殻)酢がいいの?
乾腐病菌は放線菌によって分解されてしまうという特徴があります。病気を防ぐためには放線菌を増やすことが一番です。
カニ殻(エビ殻)酢をまくと放線菌が増えやすくなります。種いもに放線菌が増えると、乾腐病菌は里芋に悪さをする前に分解されてしまうのです。
カニ殻(エビ殻)酢の作り方
食べ終わったカニ殻(もしくはエビ殻)を洗ってから、数日間乾燥させ、お酢や木酢液と一緒に容器に入れて、1週間ほど放置します。
放置することで、殻の成分であるキチン質が酢の中に溶けでます。
カニ殻(エビ殻)酢の使い方
作ったカニ殻(エビ殻)酢を200倍程度に薄め、種いもにかけます。半日ほど乾かしてから植えつけます。
里芋の場合、土に植えるより芋に直接かけたほうが病気予防に効果があります。
里芋の連作障害を出づらくする方法②逆さ植えにする
逆さ植えとは、種いもの芽を下にして植えることを言います。
乾腐病菌は土の浅い部分にいますが、逆さ植えでは乾腐病菌がいない場所に芽があることになるので、病気への感染リスクを軽減させることができるのです。
ただし、この方法は種いもにストレスがかかるので、いくつかの苗ではうまく育たない可能性があります。
逆さ植えで育ったほうが普通植えより悪天候などのストレスに強い里芋ができますが、10本植えたら1つか2つは育たないもしくは極端に生育が遅いというリスクもあるということを了承の上植えてください。
連作でも里芋を収穫しよう
今回、ご紹介した方法は里芋の連作障害の1つである乾腐病の発生を抑えるためのコツであり、全ての連作障害に対応しているわけではありません。
今回ご紹介した方法でも乾腐病が発生する可能性もあることをご了承ください。
なお、連作障害対策には市販品もあります。気になる方はご利用してみてはいかがでしょうか。