自然農法って何?家庭菜園での取り入れ方は?

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自然農法をご存知でしょうか?できるだけ、自然と共存しながら野菜を育てる農法です。実践しても最初の数年間は収穫や味が安定せずに苦戦することもある農法ですが、年数をかければ手間も減る農法です。

周囲の理解なども必要になるため、取り入れやすい方法とは言えませんが、今回は自然農法についてお伝えします。

自然農法とは?

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明確な定義はない 

自然農法には明確な定義はなく、自然栽培ともいわれています。明確な定義はなくても、

・草や虫と共存し、できるだけ自然に近い環境で野菜を育てる。

・畝を作ったら、壊さずに何年も使いまわす。 

は共通しています。

他にも化成肥料を使わない、肥料そのものを使わないや山から大量の落ち葉を持ってくるなど人によって様々です。

微生物の力を借りる

明確な定義ややり方のない自然農法ですが、土の中にいる昆虫や菌といった微生物の力を借りて野菜を育てることは共通しています。

具体的な自然農法のやり方

ここでは私が行った方法をご説明します。

まず、自然農法でも畝を作る時は草を刈り取ります。畝を作ったら、肥料は有機質のものを土の表面にまき、浅く混ぜます。

これで、種や苗をまきます。苗をまいたら、草マルチをして、肥料が足りないなと思ったら、土の表面に浅く有機質の肥料をまき、土と混ぜます。混ぜないとネズミが来るので置くだけはしません。

冬を迎えたら、米ぬかと牡蠣殻石灰を土の表面にまき、シーズンを終えます。

もっと本格的かつ具体的な方法を知りたいという方は以下の書籍を参考になさってください。

自然農法でよく育った野菜

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ピーマンとキュウリはよく育ちました。しかし、肥料が少なくなるため、ナスやゴーヤは育ちづらかったです。他にもトマトは育ちましたが、味がよくなかったです。

野菜の味や育ちづらさについては肥料の量や年月をもう少しかけるなど工夫の余地があったと思います。

自然農法をやってみた感想

肥料は減った

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自然農法は刈り取った草を野菜の根元に置き、虫に分解させることで肥料とします。そのため、肥料は少なくて済みます。

肥料が減らせるのはメリットなのですが、有機質なので効き出しが遅いです。早く効いてほしい時は液肥を使いました。

野菜の育ちについて

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自然農法での野菜の育て方の本を見つけることができなかったため、手探り感がありました。野菜の育ちに関しては本や雑誌などでよくある野菜の育て方をしたほうが大きく育ちます。

自然農法では自分の畑に合った野菜の種を植えることも大切だそうですが、そのために自家採取を繰り返す必要もあります。こちらはやりませんでした。

ホームセンターなどで売っている市販の種はよくある野菜の育て方をすることを想定したタネなので、草に負けやすいです。

周囲の理解が得られない

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自然農法は草を生やしっぱなしにする農法のため、外から見ると単なる草っぱらです。当然、嫌がる人は嫌がります。

他にも、畝は作り直さないとだめだなど、様々な意見を聞いたことにより、すっかり疲れてしまいました。

作業がしづらい&作業量が多くなる

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草を生やして、できるだけ自然の環境に近い状態で育てるのが自然農法です。一部の草以外は表面を刈り取って、通路や畝に置くだけ。夏場などはこまめに草を刈り取らないと、野菜が草の陰に隠れてしまいます。

肥料をまく時も草マルチをどかさないといけないのですが、草をかき分けるのが結構面倒くさかったです。

夏の最盛期にこまめに草を刈るのは結構な重労働です。

移動しづらい転びやすい

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草が生えっぱなしなので、歩きづらくなります。足の悪い母はこれでかなり歩きづらくなったり、通路に敷いた草につまづいたりして危なくなってしまい、自然農法を続けるどころではありませんでした。

家族に足や目に多少のトラブルを抱えている方がいる場合は除草する場所をしっかり決めるなどしたほうがいいです。

家庭菜園での取り入れ方は?

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家庭菜園では、

・畝を壊さずに修復しながら何年も使う。

・草マルチをする。

有機質の肥料を畝の表面に施す。

・草を生やす代わりに緑肥を植える。

上記が取り入れやすいのではないでしょうか。

自然農法のポリシーに共感したら取り入れてみよう

自然農法は草を活かす農法のため、周囲から理解を得づらい上に、土が出来上がるまでの数年間は収量や味が安定しないや育つ野菜が限られるというデメリットがあります。それでも、自然を生かすというポリシーは素晴らしいです。

私は今は行っていませんが、機会があればやりたい農法です。