収穫した大根を食べてみたら辛くて食べられたものではなかったということはありませんか?実はこれは私の経験です。
なぜ、大根が辛くなってしまったのかどうしたら辛みを抑えながら食べられるのか、辛くない大根の育て方が気になったので、調べてみました。
収穫した大根が辛くなってしまった理由
収穫した大根が辛くなった理由は雨が少なかったための水分不足が原因の1つです。
水がないと繊維は固くなり、成分は凝縮しやすくなります。つまり、辛み成分も凝縮した可能性があるのです。
また、大根は若いほど辛み成分が多いので、収穫が少し早かった可能性もあります。
大根の辛み成分の正体
大根の辛み成分はアリルイソチオシアネートと呼ばれるもので、アブラナ科野菜全般に含まれています。
この辛み成分は抗がん作用や抗菌作用があるといわれています。家庭菜園では大根の仲間のからし菜を土にすきこんで、センチュウの駆除にも使われます。
大根の辛みを減らす方法
繊維が壊れたら、そこから辛み成分が出てきます。生食ならすりおろして、時間を置いてください。スライスや角切り程度では噛んだ時に繊維が壊れ、そこから辛み成分が出てきます。
辛みは繊維が壊れると出てきて揮発していくので、煮込んでしまうのもいいです。
辛くない大根を育てるコツ①
露地栽培でも定期的に水をあげましょう。じょうろであげるだけでは土の中まで水が染みない可能性があるので工夫が必要です。
土の中にまで水を浸透させるには大根の脇に穴や溝を掘ってまいたりしましょう。
辛くない大根を育てるコツ②
実は大根は連作をすると辛み成分が減ります。この原理はわかっていません。そのため、春と秋に同じ畝に大根を植えると秋のほうが辛くありません。
大根を植える場合は春と秋に植えて、辛みの違いを楽しむのもいいでしょう。ただ、連作し続けると、連作障害が発生するので、やり過ぎには注意が必要です。
おいしい大根を育てよう
大根が辛いのは水分不足が原因であることが多いです。雨が少なくて乾燥が続くと、大根の実が凝縮されるのか辛みも増してしまいやすくなります。そういえば、私が辛い大根を収穫した時も雨が少ない乾燥の年でした。
また、若い大根ほど辛み成分が多いとのことなので、収穫時期が少し早すぎた可能性もあります。
辛い大根はすりおろすか煮込みのような加熱調理をすることで辛さをある程度飛ばすことが可能です。
大根の他の記事は下記にまとめてあります
初公開日2020年5月1日改稿日2023年7月11日