ほうれん草を植えたけれど、美味く発芽しなかったということはありませんか?
実はほうれん草は葉物野菜の中では育てるのが難しいとされる野菜で、上級者向けと言われています。
それでも、おいしいほうれん草を育てて、収穫したいですよね。
今回は発芽率を上げるコツについてお伝えします。
ほうれん草の発芽率が悪い理由
普通、種は固い皮に覆われていますが、ほうれん草の場合、その皮が二重になっています。
二重になっていると水を吸うのに時間がかかり、種に含まれる発芽をしないようにする物質(通称・発芽抑制物質)が流れづらいのです。
ほうれん草の発芽率を上げるための種選び
やや割高で保存性も低くなりますが、発芽しやすく加工したタネもあります。
ホウレン草の皮を取り除いたネーキッド種子、皮を薄くしたエボプライム種子、一度吸水させてから乾燥させたプライミング種子などです。
発芽しなくて困っているという方は上記の種を選びましょう。
加工していない種の発芽率の上げ方
加工していない種でも発芽率を上げる方法はあります。
手順①浸水させる
たっぷりの水に24時間浸して、充分に吸水させます。この時、24時間の一時間前後を目安にして終わらせることを徹底しましょう。
短すぎると発芽抑制物質が充分に流れず、発芽しづらくなります。逆に、長すぎると根が長く伸びだしたり、種が窒息したりしてしまいます。
手順②余分な水分を吸い取る
キッチンペーパーや布などで余分な水分を吸い取りましょう。半乾きの状態の時にまくのが大切なので、完全に乾かさないでください。
手順③適温管理をする(秋は省略可)
ホウレン草の発芽適温は15℃から20℃です。
この気温の所にしばらく置くと、ホウレン草は、「充分に水も吸ったし発芽しなきゃ」と発芽を開始します。
置く時はキッチンペーパーに包み、保存袋やタッパーに完全にふたや封をしないで種が呼吸できるように&乾かないようにするのが大切です。
春にまく場合は室内に2日から3日置き、夏にまく場合は冷蔵庫の野菜室に2日から3日おいて、寒さを体験させます。
手順④偏りがないように種をまく
種まきをする時、深さが均一の溝を作り、2センチ間隔で種をまきます。
種まきのコツ
種をまいた後に、しっかりと土で抑えることでも発芽率を上げることができます。
土を抑える時、角材のようなもので優しく叩くと土が平らになりやすいです。
おいしいほうれん草を収穫しよう
ほうれん草は家庭菜園では難易度が高い野菜と言われていますが、ぜひおいしいほうれん草を収穫しましょう。