家庭菜園で初心者向けの野菜とされるのが小松菜です。
暑いのが苦手ですが、通年で育てようと思えば育てることができる野菜の1つになります。
育てること自体は簡単な野菜とはいえ、おいしく育てるちょっとしたコツもあるのでご紹介します。
- おいしい小松菜を育てるコツ①防虫ネット(寒冷紗)で虫を防ごう
- おいしい小松菜を育てるコツ②こまめに虫退治をしよう
- おいしい小松菜を育てるコツ③レタスを一緒に植えると防虫効果がやや高まる
- おいしい小松菜を育てるコツ④元肥は忘れずあげよう
- おいしい小松菜を育てるコツ⑤定期的な水やりをしよう
- おいしい小松菜を育てるコツ⑥暑い季節に育てる時は必ず寒冷紗で覆おう
- おいしい小松菜を育てるコツ⑦間引きをしっかりしよう
- おいしい小松菜を育てるコツ⑧寒い季節に育てる時はビニールトンネルで覆おう
- おいしい小松菜を育てるコツ⑨大きさにこだわらずに収穫しよう
- おいしい小松菜を育てるコツ⑩虫食いが嫌なら虫のいない時期に育てよう
- おいしい小松菜を収穫しよう
おいしい小松菜を育てるコツ①防虫ネット(寒冷紗)で虫を防ごう
冬以外は虫がすごくつきます
小松菜を始めたアブラナ科には独特の成分があり、それが虫を誘き寄せるのです。
そのため、小松菜(アブラナ科野菜)は放っておくと虫食いだらけになってしまいます。
手っ取り早く虫の被害を減らすには防虫ネットをかけるのが大切です。
ガチ農業地帯では家庭菜園で使いやすいサイズが店も売っていないことも
防虫ネットは2.5メートルや5メートルといった家庭菜園向けのサイズがあり、それが使いやすいです。
しかし、ブログ管理主である私が住む地域のホームセンターは農業経営者が多いという事情から寒冷紗は10メートルオーバーのものしか売っていません。
私と同様の地域にお住まいの方は通販をおすすめします。
おいしい小松菜を育てるコツ②こまめに虫退治をしよう
寒冷紗だけでは虫を防ぎきれないことも……
虫の被害は防虫ネットをかけても完全には防げないことのほうが多いので、時にはネットをめくって虫退治をする必要があります。
指で摘まむのが嫌という場合は割りばしで摘まんで潰してください。
虫よけの効果があるというHB-101や手作りなどの天然由来のスプレーも試しましたが、効果はなかったので手作業が一番です。
おいしい小松菜を育てるコツ③レタスを一緒に植えると防虫効果がやや高まる
小松菜(アブラナ科野菜)の害虫の中にはレタス嫌いの種類がいる
アブラナ科野菜とレタスを一緒の畝に植えるというのは、防虫剤を減らすためのテクニックです。
レタスは独特の成分を持っているのですが、アブラナ科につく害虫はその成分を嫌うのです。
ただし、虫も生きるのに必死なため、レタスを一緒に植えても虫に食われることも少なくありません。
おいしい小松菜を育てるコツ④元肥は忘れずあげよう
葉物野菜は生育初期からガンガン成長させたい
小松菜は早期に収穫するため、最初から肥料を効かせたい野菜で、あまり追肥はしません。
肥料がないとしっかり育たないので、植え付けの時に1㎡当たり普通化成肥料約150g入れます。
ただし、植えつける場所で野菜を育てていた場合は、土に肥料成分が残っている可能性があるため、普通化成肥料の量を半分程度に減らし、追肥で様子を見ます。
窒素成分が多いとえぐみの原因になるため、追肥でバランスをとるわけです。
おいしい小松菜を育てるコツ⑤定期的な水やりをしよう
水やりをしないと葉っぱが固くなる
基本的に露地栽培は水やりが不要といわれますが、柔らかな葉っぱを収穫するためには定期的な水やりが大切です。
土の表面が乾いた頃にたっぷりあげれば大丈夫です。
水やりをし過ぎると、今度は葉っぱが溶けて腐るのでやり過ぎにも注意しましょう。
おいしい小松菜を育てるコツ⑥暑い季節に育てる時は必ず寒冷紗で覆おう
小松菜は暑さが苦手
防虫ネットとしても使われる寒冷紗で遮光することで、暑さを軽減することが可能です。
寒冷紗は通常は白いですが、遮光を徹底するために黒いものもあります。
黒いものを使うと、光が必要以上に遮られるので、成長が遅くなりますが、葉っぱは柔らかくなりやすいです。
これは葉っぱが固くなる理由は強い日差しから身を守るためなので、日を遮れば柔らかくなります。
おいしい小松菜を育てるコツ⑦間引きをしっかりしよう
病虫害予防と成長促進のために間引きは必要
小松菜の間引きのタイミングは1回目が本葉が1枚から2枚の時で小松菜同士の間隔を3センチから4センチにします。
2回目の間引きのタイミングは本場が3枚から4枚の時、小松菜同士の間隔が5センチから6センチにします。
株と株の間にしっかりとスペースを確保することで風通しが良くなり、病気になり辛くなります。
また、栄養を奪い合う必要がないため、株も大きくもなります。
おいしい小松菜を育てるコツ⑧寒い季節に育てる時はビニールトンネルで覆おう
小松菜は寒くても少しずつ成長していけますが、あまりにも寒いと成長が止まります。
ビニールトンネルで風を防ぐことができたり、保温ができるので、寒さが原因で成長が止まり辛くなります。
より寒さ対策をしたいのであれば、元肥を少し減らして、米ぬかと堆肥、HB-101や菌の黒汁のような植物向けサプリを一緒に入れ、菌を増やしましょう。
菌も生き物のため、発熱していて、菌が多いと土の温度が上がりやすくなります。
おいしい小松菜を育てるコツ⑨大きさにこだわらずに収穫しよう
小さくてもおいしそうに見えたら収穫時
私はスーパーのようなきれいな形をした小松菜を収穫したいと常々思っているのですが、家庭菜園では立派に育つ前に食べ頃になることが多いです。
やはりスーパーで売っている小松菜はハウスでプロの方が育てているものなので、害虫もつきづらいですし、大きくしやすいと思います。
小さくても葉っぱのツヤが濃くなれば、食べ頃なのでどんどん食べましょう。
おいしい小松菜を育てるコツ⑩虫食いが嫌なら虫のいない時期に育てよう
小松菜を育てるのにもっともおすすめの季節が早春や冬
早春や冬は虫も少なく、日差しも柔らかいため、葉っぱも柔らかくなりやすいというメリットがあります。
小松菜は通年栽培が可能ですが、早春や冬に育てた小松菜は特に美味しいです。
おいしい小松菜を収穫しよう
小松菜はクセがなく、食べやすいおいしい野菜ですよね。
虫がつきやすいという弱点はありますが、育てるのも楽ですし収穫も早いので、畑のスペースが余った時にも気軽に育てることができます。
ただし、連作障害のある野菜なので何回も同じ場所で育てることは控えましょう。