もみがらというのをご存知でしょうか?
お米の表面を覆う固い皮なのですが、これが家庭菜園にも活用できるのです。
入手しやすいものではないと思いますが、もし手に入ったら活用してみてください。
今回はもみがらの特徴と使い方についてお伝えします。
もみがらとは?
もみがらはお米を覆う表皮です。
10リットルで約1キロと軽いのですが、非常に固く、分解され辛く、水を弾くという特徴もあります。
ケイ酸が大量に含まれていて、植物を丈夫にする効果があるとされます。
顕微鏡で拡大すると細かい隙間がたくさんあり、土の排水性や通気性を改善することが可能です。
入手方法は?
ネット通販や産地直売所、ホームセンター、園芸店で購入可能です。
お米農家に直接問い合わせされる方もいますが、持っていないことが多いです。
理由はもみがらは精米時に出るものであり、大規模な農家以外は業者に依頼して精米していることが多いためです。
もみがらの使い方
使い方①粘土質のような水はけの悪い土の改善
もみがらは1㎡当たり2リットルから3リットルが目安です。水はけをよくしたい場所にまいて、よく混ぜこみます。
まくタイミングは堆肥と一緒で構いませんが、植物性の堆肥より動物性の堆肥のほうがおすすめです。
効果を感じない場合は再び追加し、様子を見ながら量を加減します。一気に大量にまくと水はけがよくなりすぎることがあるので、一度に大量にまいてはいけません。
使い方②畑の土と混ぜてお手製育苗培土
畑の土3・もみがら1・牛糞堆肥1から2の割合で混ぜるとオリジナルの育苗培土が完成します。
もみがらを混ぜすぎると育ちづらくなるので注意が必要です。
使い方③マルチとして野菜の周りに敷く
もみがらは分厚くまけばマルチとしても使うことができます。
ただし、本当に風で飛びやすいので、まく時は風がない日を選び、飛ばないように足でしっかりと踏みしめてください。
2センチ以上の厚さで覆うと、光が遮断され、雑草も生えてきませんし、ケイ素も補給できるため、植物が丈夫になりやすいです。
ただし、まいてもいいのは多くても1㎡当たり、2リットルから3リットルほど。多くまきすぎると、水はけがよくなりすぎて植物が育ちづらくなります。
使い方④根菜類の長期保存
発泡スチロールの箱にもみ殻を7分目から8分目程度まで入れたら、新聞紙に包んだいもを埋めこむように入れます。
里芋は5個から6個、サツマイモは1本ずつ包むのがコツです。もみがらが保温効果を高める効果がある上に、いもの呼吸を妨げることがありません。
もみがらを活用しよう!
もみがらは畑の水はけをよくする効果がありますし、マルチとしても使えたり、いもの保存にと様々に使えます。
私も過去に使ったことがありますが、砂土壌だったこともあり乾燥しすぎてしまったのと、風で飛ぶところも気に入らなかったので普段は使いません。
ただし、家業のお米作りで稲の育苗時にもみがらくんたんを作って、育苗培土に混ぜています。
もみ殻くん炭の作り方・効果・利用方法・注意点について解説 - いつもお外はぽっかぽか
育苗培土に混ぜると土が軽くなって扱いやすいというメリットがあります。
風で飛びやすいや水はけをよくし過ぎるというデメリットもありますが、機会があればぜひ使ってみてください。