家庭菜園で育てやすいと言われているのが、じゃがいもです。
ただし、そんなじゃがいもも病気になる時は病気になってしまいます。
この記事ではじゃがいもに多い病害虫についてまとめました。
- じゃがいもに多い病害虫①疫病
- じゃがいもに多い病害虫②そうか病・粉状そうか病
- じゃがいもに多い病害虫③乾腐病
- じゃがいもに多い病害虫④ウイルス病
- じゃがいもに多い病害虫⑤青枯れ病
- じゃがいもに多い病害虫⑥ジャガイモシストセンチュウ
- じゃがいもに多い病害虫⑦アブラムシ
- じゃがいもの病気を予防しよう
じゃがいもに多い病害虫①疫病
疫病菌によって発症する病気で、収穫期じゃないのに葉っぱが枯れてしまいます。
病気になった葉っぱは摘まんで畑の外に捨てます。
感染力が強く、18度から23度で活発に活動しますが、25度以上で乾燥すると活動が止まります。
予防するには?
畑の水はけを良くするために堆肥やもみ殻堆肥をすきこむこと。
病気ではない種芋を植えることも病気予防に大切です。
男爵いものような早生品種なら、蔓延する前に収穫期を迎えるので、早生種を植えるというのも対策の1つです。
じゃがいもに多い病害虫②そうか病・粉状そうか病
そうか病はじゃがいもに変な模様が出る病気で、粉状そうか病はイモの表面が荒れる病気です。
そうか病は放線菌、粉状そうか病はネコブカビ類が原因ですが、どちらも皮を剥けば普通に食べることが可能。
売り物にはなりませんが、売り物を作るわけではない家庭菜園では余程症状がひどくない限りは気にしなくても大丈夫でしょう。
そうか病はアルカリ性土壌、粉状そうか病は過湿と酸性土壌で発生しやすいという特徴があります。
予防するには?
各病気に強い品種を植えるのも方法の1つです。
そうか病に強い品種はさんじゅう丸、粉状そうか病に強い品種はインカのめざめとシャドークイーンになります。
そうか病予防には土寄せの時、消石灰を少しまくといいという記事を昔、読んだことがあります。
試してみましたが、少しそうか病のような模様が出ました。
じゃがいもに多い病害虫③乾腐病
乾腐病菌というカビが原因で、貯蔵中のじゃがいもが腐ってしまう病気です。
腐る以外にも白いカビが生える、芋の内部が空洞になる、シワシワができるというのが主な症状になります。
乾腐病の対策や原因については以下の記事について書いているので、詳しく知りたい方はぜひお読みください。
【家庭菜園】保存中のじゃがいもが腐ったりシワシワになった原因は? - いつもお外はぽっかぽか
じゃがいもに多い病害虫④ウイルス病
収穫時期じゃないのに、葉が枯れる病気です。
原因となるウイルスは多いので、原因を特定することが難しいです。
ただ、アブラムシがウィルス病の原因になることが多いので、肥料過多にしない、アブラムシを防除する、健康な種芋を植えることを心がけます。
発生したら、その株は畑の外に持ち出して処分してください。
じゃがいもに多い病害虫⑤青枯れ病
細菌が原因で発生する病気です。
じゃがいもの葉が青いまま、しおれていきます。
じゃがいもの根から侵入した菌は、繁殖し、養水分の上昇を遮ってしまいます。
種芋から感染することが多いので、健康な種芋を植えることが大切です。
じゃがいもに多い病害虫⑥ジャガイモシストセンチュウ
センチュウという小さな害虫の一種です。
根に寄生して、成長できなくしてしまいます。
キタアカリやピルカがジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持っています。
予防するには?
畑の地表から30センチの深さまで堆肥をすきこみます。
これで、野生に寄生する線虫の数を減らすことが可能です。
他にもクロラリアや野生エンバクを植える、肥料を多くまきすぎないことも大切になります。
じゃがいもに多い病害虫⑦アブラムシ
肥料過多の株に大量にやって来て、葉っぱの汁を吸います。
色々な病気の原因になるので、水で薄めた牛乳スプレーをまいたりしてしっかり退治しましょう。
じゃがいもの病気を予防しよう
じゃがいもがよくかかる病気は7つですが、予防する方法は基本的にどれも同じです。
健全な種芋を植える、抵抗性のある品種を植える、肥料過多にしない、堆肥をまいて菌の密度を下げる、アブラムシはしっかり防除するの5つになります。
じゃがいもの病気が心配なら、病気が酷くなる前に収穫ができる早生種のじゃがいもを植えることがおすすめです。