【家庭菜園】安価で有用な有機肥料米ぬかの効果的な使い方4つと注意点3つ

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家庭菜園に米ぬかを使うといいとよく聞くとは思いますが、具体的にどのようにいいのかご存知でしょうか?

米ぬかは有用ですが、意外とデリケートなので扱い方には注意が必要です。

どのように米ぬかを使って、扱えばいいかを説明します。

米ぬかってどんなもの?

玄米の茶色い部分

玄米は茶色い皮で覆われていますが、それを取り除いたのが白米です。

白米にする時、茶色い皮は粉状に粉砕され、米ぬかになります。

料理にも使える

ぬか漬けのぬか床以外にもたけのこの下茹で、料理にも使われています。

肥料成分は窒素が多いが、肥料として考えるなら含有量は少ない

米ぬかの主となる肥料成分は窒素です。

窒素は葉や茎を成長させる働きがある栄養素になります。

ただし、米ぬか全体に含まれる肥料成分は少ないため、物足りない印象です。

それでも、肥料として使うことは可能ですし、効き目が穏やかで少々多くまいてしまっても肥料過多になり辛いというメリットがあります。

米ぬかの入手方法

米ぬかの入手方法①コイン精米機

地方の人にはおなじみだとは思いますが、道端に設置してあるコイン精米機のほとんどで米ぬかが無料で手に入れることができます。 

米ぬかの入手方法②購入

家庭菜園用の米ぬかはネット通販でも購入が可能です。

米ぬかの入手方法③精米機を持っている農家やお米屋さん

米農家やお米屋さんは自前の精米機を持っているなら、精米時に米ぬかが出るので、問い合わせればもらえる可能性があります。

しかし、こういうことは少数派。

多くの米農家は収穫した米を精米所で精米してもらい、そのままJAなどに出荷してしまいますし、お米屋さんは白米で仕入れることも少なくありません。

そのため、自前で精米機を持っている農家やお米屋さんでもない限り、米ぬかは持っていません。

米ぬかの使い方

米ぬかの使い方①肥料

米ぬかは肥料として直接、土にまくことができます。

追肥元肥として施肥できますが、生の米ぬかは植物が吸収しやすい形に分解されていないため、効きだしは時間がかかる上にゆっくりと効いていくというのが特徴です。

ただし、まきすぎると肥料過多になり、えぐみの元となり、苦みが強いマズい野菜となってしまいます。

米ぬかの使い方②病気予防

米ぬかを土作りの時に、堆肥などと一緒に土に漉き込むと、米ぬかをエサにして乳酸菌が増えます。

この乳酸菌は根コブ菌など一部の病気の原因となる菌を食べてくれるため、病気予防になるのです。

土作りの時に米ぬかを入れる時は1平方メートル当たりカップ1が目安です。

米ぬかの使い方③ボカシ肥料の材料

ボカシ肥料とは米ぬかをベースに鶏糞や草木灰など様々な有機肥料を混ぜ、発酵させたものです。

植物が肥料を吸収するためには、菌に肥料成分を吸収しやすい形に分解してもらわなければいけませんが、有機肥料では菌が分解する前の状態であることがほとんど。

有機肥料の効き出しを早くするため、事前に菌に分解(発酵)させるのです。

また、こうすることで虫がつきづらくなる効果もあります。

米ぬかの使い方④土壌改良

米ぬかを土にまくと、畑で病原菌と戦う菌が増えます。

菌が増えると、植物が育ちやすい土壌になりやすくなるのです。

冬場、畑を作れない地域では、初雪の頃に米ぬかを表面に薄くまくだけで、菌を増やすことができ、虫やネズミのリスクなく土壌改良が可能。

米ぬかのメリット

米ぬかのメリット①肥料の効きが穏やかで少し多くまいても大丈夫

米ぬかは肥料成分が少なめの有機肥料なので、多少、多くまいてしまっても植物への影響が出にくいという特徴があります。

肥料過多になってしまうと、えぐみや苦みが増えて味に影響したり、発がん性物質が含まれてしまい、いいことは何一つありません。

米ぬかのメリット②安価に手に入りやすい

米ぬかは田舎ではコイン精米機からほぼ無料で手に入れることができます。

米ぬかのデメリット

米ぬかの注意点①腐る

米ぬかは腐りやすいです。

有機肥料は腐ったものをまくと、植物にとってよくないので早めに使い切らなければいけません。

米ぬかの注意点②虫がつく

米ぬかの肥料成分は少なめですが、栄養は豊富なため、虫も大好きです。

畑にまくと、米ぬかをまいた土から虫が湧いてくることがあります。

土の中からハエが出てくるため、正直、気持ち悪い光景です。

米ぬかの注意点③ネズミなどに食べられる

ネズミも栄養豊富な食べ物は大好きです。

米ぬかを土に混ぜる時はダマなどがないようにしっかりと混ぜる必要があります。

穴を掘って埋める場合は最低でも10㎝は掘りましょう。

家庭菜園での米ぬかを使う時の注意点

家庭菜園での米ぬかの注意点①早めに使い切る

米ぬかは腐ってしまう、ねずみに食べられてしまう、虫がつくとデメリットも多い有機肥料です。

手に入れたら、早めに使い切ることが大切です。

家庭菜園での米ぬかの注意点②保管をする時は厳重にふたをする

米ぬかを保管する時は厳重にふたをすることが大切です。

特に、虫しかいない季節では簡単に虫がつきます。

置き場所によってはネズミが来ることもあるので、ネズミが来ない場所に置いてください。

家庭菜園での米ぬかの注意点③保管する時は冷暗所に置く

米ぬかを保管する時は日の光が当たらない、涼しい場所に置くといいです。

私は保管場所に困ってしまい、畑に深い穴を掘って埋め、使いたい時に穴を掘って使うという方法で乗り切りました。

この方法も使えるのは1週間くらいで、いつまでも米ぬかを保存できるわけでもありませんし、穴を掘るのも大変なので、おすすめはしません。

米ぬかを上手に活用しよう!

米ぬかは化成肥料には含まれていない微量な肥料成分も含まれていますし、有用な菌を増やす力もあります。

ただし、生の米ぬかは腐りやすいや虫がつくなどのデメリットもあるので、必要な分だけ入手して使うなど上手に利用していきましょう。