マメ科野菜の連作は本来タブーとされていますが、実は連作できる組み合わせがあるのをご存知でしょうか?
エンドウの収穫が終わった後の畝が遊んでしまいがちなら、ぜひこの記事を参考に連作をしてみてください。
エンドウとインゲンの連作が可能
マメ科野菜は連作に弱い野菜が多いのですが、エンドウとインゲンの組み合わせは連作が可能です。
通常、野菜は生育阻害物質を土の中に出すのですが、インゲンはエンドウの生育阻害物質の影響をあまり受けずに育つことができます。
生育阻害物質とは植物の成長を抑制する物質のことで、雑草などに負けないように出します。
ちなみに、出した植物自身もこの影響を受けるため、連作をすると育たなくなります。
エンドウとインゲンの連作のやり方
連作のやり方①5月から6月にエンドウの収穫をする
エンドウの収穫を終え、支柱は残して株を抜き取ってください。
支柱を残すのはインゲンの栽培で利用するからです。
この時、土の中にはエンドウが出した生育阻害物質があります。
もしもこの時、再び、エンドウやインゲン以外のマメ科野菜を植えるとこの生育阻害物質の影響を受けて、育たなく可能性があります。
連作のやり方②6月頃インゲンを植える
エンドウの収穫が終わって、株を抜き取ったらインゲンを植えます。
この時、苗を植えると収穫を早めることができるので、おすすめです。
苗はポットに植えて育てます。
ポットに種を2つ植え、本葉が出た頃に1本に間引き、本葉が5枚程度に育ったら植えつけのタイミングです。
連作のやり方③7月頃インゲンの収穫&種まき
7月頃にインゲンが支柱の頂点近くまで育つので、そのタイミングでインゲンの種を植えます。
植える場所は収穫期を迎えたインゲンの株元(約10㎝隣)に植えてください。
1穴に3粒まいて、本葉が1枚から2枚まで育ったら、1本間引きます。
連作のやり方④2回目のインゲンの収穫
6月頃に植えたインゲンの収穫を終えた頃に、畑にじかまきをした株から収穫ができるようになります。
この連作の注意点
翌年も同じ畝にエンドウやインゲンなどのマメ科野菜を植えてしまうと連作障害が出やすくなります。
あくまでも1年限りの連作と考えてください。
マメ科を育てた土は肥沃になっているので、葉物野菜や玉ねぎといった肥沃な土を好む野菜を植えるのがおすすめです。
エンドウとインゲンを栽培して畝を無駄なく使おう!
今回ご紹介した栽培法はエンドウの収穫後、植えるのに丁度いい野菜がなくて畝を遊ばせてしまうという方にはうってつけの方法です。
エンドウもインゲンも栄養豊富な野菜なので、畝が余って困っているという方はぜひ試してみてください。
初公開日2020年2月19日改稿日2023年6月9日