家庭菜園で育てたきゅうりを食べてみたら、とても苦くて食べることができなかったということはありませんか?
なぜ、苦くなってしまったのかお伝えします。
きゅうりが苦い理由
多くの場合は窒素肥料過多
一度に多くの窒素肥料をまきすぎると、きゅうりはたくさんの窒素を吸収します。
大量に窒素を吸収したきゅうりは窒素を消化しきれず、硝酸態窒素に変化し蓄積してしまうのです。この硝酸態窒素が苦味の正体です。
人間に例えると、食べ過ぎた糖や脂肪が脂肪となって体に蓄えられたような状態といえるでしょう。
硝酸態窒素は発がん性物質でもあるので、苦みを感じたら食べないほうが無難。
苦くないきゅうりを収穫するには?
まずは窒素の肥料を控える
土の中に窒素が多い状態なので、追肥では窒素肥料を控えます。
その後、収穫したきゅうりを食べてみて苦くなければ、土の中の窒素肥料は適正か適正以下に戻っています。
窒素は水で流れていく肥料なので、水やりをしたり、雨続きの日が続いたら、早い段階で窒素はなくなるでしょう。
きゅうりを苦くしない育て方
一度に肥料はやりすぎないようにしよう
肥料を多くまけばおいしい野菜がたくさん収穫できると思って、たくさんまく方もいるようです。
しかし、肥料はまきすぎると収穫量と味などの品質が低下してしまいます。
人間も食べ過ぎると、高血糖になって血管を痛める原因になったりして、いいことがないように、植物にとってもいいことはありません。
植物も生き物なので、何事もやり過ぎはいけないということです。
遅効性の肥料と即効性の肥料をうまく活用しよう
まきすぎなければ問題ないのですが、即効性の肥料が多いとすぐに吸収してしまい、肥料過多になりやすいです。
そこで、即効性の肥料を少し減らして、遅効性の肥料と混ぜてまくという方法があります。
2つの肥料が混ぜられている肥料も販売されているので、活用するのもおすすめです。
おいしいきゅうりを収穫しよう
肥料の量さえ気を付ければきゅうりが苦くなることはほとんどないので、まきすぎないようにしましょう。
苦味を強く感じた場合は水を多めにまいたりして、窒素を土から早く減らしましょう。また、雑草は肥料を吸収する力が強いので、抜かずに生やすのも一つの手です。
きゅうりの記事はいかにまとめています。
初公開日2020年1月10日改稿日2023年7月11日