【家庭菜園】収穫したトマトが苦いのは何故?

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家庭菜園でトマトを育てて収穫したのに苦くて食べられるものではなかったという経験はありませんか?

おいしいトマトを収穫するために育てているのに、苦いトマトでは全て台無しですよね。

なぜ、収穫したトマトが苦いのかについてお伝えします。

収穫したトマトが苦い理由

収穫したトマトが苦い理由①生育不良

トマトの中には元々、苦み成分があり、熟していくと実にある苦み成分は減っていきます。

熟す頃には苦みを感じなくなるのが普通ですが、育つ途中で寒さなどの様々な理由により、苦みの成分が残ることがあるのです。

この場合の苦みは食べても問題ないとされています。

収穫したトマトが苦い理由②窒素肥料が多い

苦い理由で最も多いと思われるのが、窒素肥料の過多です。一度に大量の肥料をまくと、吸収した肥料を消費しきれず、一部は苦みの原因となる硝酸態窒素となります。

この硝酸態窒素というのは発がん性物質でもあり、食べないほうがいいものです。

なお、化成肥料で育てると硝酸態窒素になりやすいと勘違いしている方もいますが、有機肥料でもまきすぎると苦くなります。

有機肥料の場合、化成肥料よりも肥料の効きが穏やかなのと、同じ重さでも化成肥料よりも肥料の成分の量が少ないため、肥料過多になりづらいだけです。

肥料過多の場合は時間が過ぎるのを待つ以外の対策がない

化成肥料でも有機肥料でも肥料過多には注意が必要

一度、入れてしまった肥料は土から抜くことができないので、適量をまくことを心がけてください。

化成肥料は植物がすぐに吸収しやすいよう加工されているので、大量にまくと一度に多くの肥料成分を吸収することになるので苦くなりやすいです。

有機肥料は緩やかに効いていくので、植物も一度に多くは吸収できず、苦くなり辛いとされていますが、苦くなる時は苦くなります。

何年も畑で野菜作りをしている場合は特に気をつけて

家庭菜園を長年やっていると、毎年、植物が吸収しきれなかった肥料が残り、土に蓄積していくことがあります。

土に蓄積していくと、元肥追肥をしなくても野菜は育つようになるのですが、習慣によりついつい元肥を与えてしまいがちです。

また、肥料を多くまきすぎてしまう方の場合、当然、その分だけ肥料が多く土に蓄積されていくことになります。

肥料が多いか少ないかは葉っぱや株の様子を見て判断します。

あえてできる対策があるとすれば、脇芽を伸ばしたり、雑草を生やすこと

窒素は株や葉っぱを大きくする成分です。

脇芽を伸ばすことで、トマトの内部の窒素成分を脇芽の成長に使ってもらうことも可能でしょう。ただし、トマトの味が落ちるリスクもあります。

雑草は肥料の吸収力が旺盛なので、わざと生やすことで土にある多すぎる肥料成分を減らしてくれます。

肥料過多かどうかの目安

肥料過多かどうかの目安①茎や葉の色が濃い

株が濃い緑色であればあるほど、肥料過多の兆候があります。

株の頂点部分は濃い目の黄緑色が理想です。

肥料過多かどうかの目安②花や実が少ないかつかない

窒素成分が多いと株は成長するけれど、花や実が少なくなったりつかなくなることがあります。

これはトマトが土の窒素成分が多いため、実をつけて子孫を増やすことよりも、自分を成長させることにより多くのエネルギーを割いているからです。

肥料過多かどうかの目安③葉っぱが丸まる

肥料が多いと葉っぱが丸まってきます。

肥料を吸収する力が強いのがトマトなので、葉っぱが丸まることは多いです。そのため、歯が丸まったからと言って苦みが増すというわけではありません。

肥料過多かどうかの目安④収穫した実のつけ根部分がコルク状のようになっている

つけ根部分がやけに立派で硬いのも肥料が多い証拠です。

悪天候続きの時に成長しない場合の追肥は少し待って

寒さや曇りや雨続きで成長していない時、追肥をしたくなりますが、少し待ってください。

寒さや悪天候が原因で吸収した肥料を消化できていない場合があるので、この場合は木酢液や植物用活力剤をまいてください。

木酢液や植物用活力剤は吸収した肥料成分の消化を助けてくれます。

トマトのサインを見逃さないようにしよう

トマトに限らず、野菜が苦い理由で多いのが肥料過多です。

トマトの肥料が多いか少ないかは株の状態から判断できるので、見逃さないようにしましょう。

トマトの記事は以下にまとめています。

【家庭菜園】トマト栽培の記事 - いつもお外はぽっかぽか

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初公開日2019年7月14日改稿日2023年7月11日