人参を収穫して切ってみたら、芯が極太だったということはありませんか?
私はあります。
芯が太いとあまりおいしくないですよね。
今回はなぜ、人参の芯が太くなっていしまったのか、どうしたら芯が細い人参が収穫できるのかをお伝えします。
人参に芯ができていた理由
元肥が多かったから
元肥が多いと成長が盛んになり、葉っぱや茎も元気に育つので、見た目的にはとてもいい感じに育っているように感じます。
ただし、成長の初期に葉っぱや茎が元気に育つということは、芯にも栄養が行き渡り、太くなるということでもあるのです。
葉っぱや茎も元気に育ち、芯も太く育ってしまいます。
元肥を適正にまいても芯が太いのも元肥が多いから
本やサイトを参考に元肥をまいたから、肥料が多いわけではないという方もいると思います。
その場合は人参を植える畝に、何か植えていませんでしたか?
たとえば、小松菜やラディッシュのような収穫が早い野菜を植えていた場合、それらの肥料が結構、土の中に残っています。
人参を植える前に小松菜やラディッシュを植えていた場合、元肥をいれなくても育つことも多いです。
芯ができない人参の育て方のコツ
元肥を入れすぎないようにしよう
元肥は畝全体に普通化成1㎡当たり100g、過リン酸石灰1㎡当たり100g、苦土石灰も畝全体に1㎡当たり100gにまいて、よく混ぜます。
ただし、人参を植える前に違う野菜を植えていた場合は少し量を減らしたり入れないこともコツです。
例外があり、小松菜などを植えていたとして、収穫した時の小松菜の色が明るい黄緑色だったら、土に肥料が不足しているので、通常の元肥量で構いません。
ここでは小松菜を例に出しましたが、ほとんどの野菜で緑色が濃いほど土に肥料が多い、緑色が薄い・明るいほど土に肥料が少ないと判断できます。
追肥を中心に育てよう
人参の追肥のタイミングは2回あります。
1回目の追肥は本葉が2~3枚の頃、2回目は本葉が5~6枚の頃です。
人参を2列に植えている場合、真ん中に溝を掘って普通化成肥料なら1㎡当たり40gから60gまきます。
少しずつ肥料を与えることで芯が太っていくのを阻止し、肥料を探すため、根を土の下へと伸ばしていくのです。
肥料が多いと、人参は根っこを伸ばす必要がなくなり、根をいくつも増やし、近くにある肥料を吸収しようとします。
肥料の量をしっかりとコントロールしよう
人参の芯を太くしない育て方のコツは元肥を少量にして、追肥を中心に育てることです。
人参を植える前に、ラディッシュや小松菜などの収穫期間が短い野菜を育てていた場合は、元肥を入れないことも選択肢の一つです。
人参は発芽がもっとも難しい野菜になります。
一方で、発芽してしまえば、余程のことがない限り、適当に育てても全滅しない野菜なので、難しく考えずに育てましょう。
参考書籍
この記事は以下の書籍を参考に執筆いたしました。