人参を収穫してみたら、不揃いばかりで悔しい思いをしていませんか?
私は毎年、人参を育てていますが、不揃いばかりの年もあれば、割れてばっかりの年もあり、かなり当たり外れがある野菜だと感じています。
今回、人参の形を揃えるためのコツを調べたので、ご紹介します。
人参が不揃いの理由
人参は少ない肥料でも育つ野菜で、肥料が少ない土のほうが根っこを深くまで伸ばす野菜です。
土に有機物や肥料が多いと、根っこを伸ばすのではなく、根っこを増やして周辺の肥料を吸収しようとします。
結果的に、また根や変形した人参が増えてしまうのです。
きれいな人参を収穫するコツ
人参の形を揃えるコツ①すじまきをする
深さ3センチから5センチほどのすじに沿って、0.5ミリから1センチくらいの間隔で植えてください。
種同士が助け合って発芽が揃いやすくなりますが、発芽後はお互い肥料を取り合うという競争をしながら育っていきます。
肥料を吸収しようと根を深くまで伸ばすために真っすぐに育ちやすく、結果きれいな形になるのです。
なお、間引きしないと細いままになってしまうので、すじまきをする場合は2回に分けて間引きをします。
すじまきをする時の注意点
種子コーティングされた種は発芽しやすいように加工されているので、すじまきは必要ありません。
このすじまきの方法は下記の書籍より引用して紹介いたしました。
伝承農法を活かすマンガでわかる家庭菜園の裏ワザ (伝承農法を活かす) (単行本・ムック) / 木嶋利男 川野郁代より
人参の形を揃えるコツ②未熟堆肥を入れすぎない
未熟堆肥のように分解されていないものが多く入っている土では、未熟堆肥が障害物となり、また根などの変形の原因になります。
人参の堆肥はほとんどが分解され、ほぼ土のようになっている完熟たい肥を使いましょう。
人参の形を揃えるコツ③過リン酸石灰をすじまきの要領でまく
この情報は雑誌「やさい畑」夏号(家の光協会)にて紹介されていた方法です。
深さ3センチほどの溝に、過リン酸石灰を薄くすじまきをします(まく量は1メートルにつき20gです)。
その後、土を2センチ被せ、種をまきます(過リン酸石灰と種が直接触れないようにすることが大切です)。
過リン酸石灰は即効性があり、初期の成長が早くなり、土から水分と肥料の吸収力が高まり、きれいな形になりやすいと推察されていました。
次こそはきれいな人参を収穫しよう!
人参は不揃いな形になりやすく、ちょっとしたガチャ要素がある野菜です。
しかし、人参はちょっとのコツで綺麗な形の収穫量が増えます。
人参が不揃いばかりだった方は、ぜひ次こそは少しでも多くのきれいな形の人参を収穫してください。
参考書籍
今回は以下の記事を参考及び引用をしながら執筆いたしました。