トマトを育てているけれど、肥料が足りているのか足りていないのかよくわからないと感じていませんか。
トマトの栄養が足りているかどうかは株を見ればわかりますよ。
野菜は肥料が多くてもなくても良くないので、常に適正状態を保てるように、時には株を見ながら肥料を与えていきましょう。
判断の仕方
判断のやり方ですが、生長点(株の一番上についている芽)から15センチほどの茎や葉の太さや形を見ます。
それ以外にも株全体の色でも判断します。
適正
茎の太さが1センチほどで、葉っぱが軽くした側に向いています。
見ていてもきれいな形だなと思えますし、株の色も緑が濃すぎず、明るすぎません。
理想的な野菜の色は、よく雑草のような爽やかさを感じられる若草色程度の緑の濃さと言われます。
肥料過多
窒素成分の効きすぎると樹の形が変わる
トマトの場合の肥料過多とはほとんどが窒素過多のことを言います。
窒素が多いと色が濃い緑色になり茎は太く、葉っぱは大きくなり、内側に丸まります。
窒素は株を成長させる栄養分なので、窒素分が豊富だと株が大きくなるのです。
株が大きくなると、実にも栄養が行きやすくなると思いきや、トマトの場合は逆で実や花がつき辛くなるうえに、実の味が悪くなることもあります。
トマトは果菜類なので窒素を多く必要としませんが、肥料を吸収する力が高いので、窒素過多になりやすいのです。
元肥に普通化成を使うと肥料過多になることがある
化成肥料は植物がすぐに吸収しやすいように加工されています。
これはメリットでもありデメリットであり、あまり効いてほしくないタイミングでどかんと効いてしまうことがあるのです。
私はこれで生育初期のトマトの株を1つ肥料過多状態にしてしまいました。
窒素過多が心配なら果菜類には果菜類専用肥料を使うと安心
トマト専用肥料というものもあるのですが、これではトマト以外には使いづらいので、果菜類専用肥料をおすすめします。
果菜類専用肥料は果菜類に最適な肥料の量が配合されていて、窒素過多になり辛いのがメリットです。
肥料過多の対処法は?
土の中の肥料を人力で減らすことはできないので、追肥を控えたり、脇芽をわざと伸ばして肥料を吸収及び利用させる方法があります。
また、肥料を吸収する力が強い雑草を生やすこともいいでしょう。
肥料が少ない
株が明るい黄緑色で茎が細く、葉っぱが上側を剥く
肥料が少ないとひょろひょろと頼りないように感じます。
葉っぱも大きくなれず、上を剥いています。
肥料が少ない時の対処法は?
追肥と水やりを行いましょう。
水やりをすることで、トマトは水分と一緒に肥料を吸収することができます。
甘いトマトを収穫したかったら、水やりを控えましょうと言われますが、ある程度の水やりは必要です。
トマトの栄養状態を把握しよう
トマトの栄養状態の目安は特に、ボカシ肥のような手作り有機肥料を使って育てる時に便利です。
市販の肥料は肥料の量や追肥目安が掲載されていて、守っていれば大体きちんと適正状態に保てるようになっているため、さほど気にしなくても大丈夫でしょう。