トマトを育てているとよく聞く言葉が摘芯ですよね。
でも、なんだか面倒くさいと思ってはいませんか?
本当に摘心って必要なのかどうかやり方についてお伝えします。
トマトの摘芯とは?
トマトの主枝の芽を取ること
トマトは芽から成長していきますが、摘芯は成長しないように主枝の芽を取ってしまうことをいいます。
主枝の芽を取られたトマトはこれ以上成長することができず、大きくはなりません。
ただし、脇芽があると、そこから大きくなることはできます。
摘芯の目的は?
摘芯の目的①管理しやすい大きさにする
トマトは放っておくとずっと伸び続けるため、人間の背丈以上に成長すると管理がしづらくなります。
管理しやすいうちに、成長を止めてしまうのです。
摘芯の目的②実に栄養を行きわたらせる
トマトの良品が取れるのは3段目から5段目くらいといわれています。
6段目以降の実の質が落ちるのは、トマトが6段目以降の実にはあまり栄養を回さず、株を大きくするために使う肥料の割合が増えるためです。
摘芯をしてしまことで既存の花実に確実に栄養を行きわたらせ、さらなる良品を収穫することを狙います。
摘芯のやり方
5段目から上の芽を摘み取る(トマトの実は5段目しかつけない)
段というのはトマトの花実のグループの数え方で、一番下(一番最初)に咲いた花実のグループを一段目、次に咲いた花実のグループを2段目と数えます。
摘芯では下から数えて5番目の花実のグループまで残して、一番上にある芽を摘みとります。
摘芯をやる時の注意点
前日も翌日も晴れている日の午前中に行う
トマトは力強く成長しますが、病気になりやすいデリケートな側面を持っています。
前日が雨だった場合、土の中では水分により病原菌が動きやすくなっているので、折ったところに菌が入りやすくなってしまうのです。
結果、病気のリスクが上がってしまういます。
また、午後や翌日に雨になる可能性がある場合もやめてください。
折った部分がしっかりと乾いていないと雨が降った頃に同じく菌が入ることがあるからです。
トマトの摘心後の管理
摘芯後は通常、そのまま5段目のトマトの実を収穫してトマト栽培は終了
5段目の収穫が終わったら、速やかに株を片付けましょう。
これはいつまでも株を残していると、土の中にあるトマトにつく病原菌が増え続けるリスクがあるからです。
早めに片づけることは病原菌を減らすためにもなりますし、秋冬野菜を植えて楽しむこともできます。
勢い良く成長し、今後も収穫できそうであれば脇芽を伸ばすことも可能
秋の頃に新しく脇芽を伸ばしても新しい実は収穫できない可能性もある上に、収穫できても品質が低いかもしれません。
トマトの摘芯をしっかりやろう
トマトの摘芯を行うことで、おいしいトマトを収穫しやすくなります。
やり方も難しくないので5段目の蕾がついたら、頂点部分を取ってしまいましょう。