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誘引という言葉をご存知でしょうか。
誘引とは紐で苗と支柱を結んで、管理しやすい形に人工的に作ることを言います。
トマトは誘引せずにおくと、地面に広がり管理し辛いため、誘引をすることが多いです。
今回はトマトの誘引の基本的なやり方についてお伝えします。
トマトを誘引する理由
管理しやすくなるから
トマトは誘引せず、地面に伸ばしっぱなしにして育てることも可能で、これを地這い栽培や放任栽培と言います。
私も過去に管理が行き届かず地這い栽培をしたことがあります。
その時は実の収穫や脇芽掻きの度に苗を持ち上げたりめくったりしないといけないため、とても面倒くさかったですし、地面に広がって邪魔にもなりました。
誘引をして、支柱と繋いだほうが管理しやすくなります。
トマトの誘引のやり方
紐の形が8の字になるように結ぶ
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画像のように支柱と茎の間に紐を交差させて8の字になるように結びます。
茎は成長によって太くなっていくので、ある程度の隙間を作ることが大切です。
紐が下がっていくこともあるので、私は念のため、葉っぱの上あたりで結ぶようにしています。
結ぶ時は自分の得意な結び方で大丈夫ですが、私はひと結びにしています。
誘引をするタイミング
苗が大きくなって、地面に垂れてきた時
苗が大きくなってきたな、地面に垂れてきたり曲がってきたなというタイミングで結びつけてあげます。
誘引せずに放置すると、トマトの苗は地面に向かって垂れたり曲がった形で固まってしまうのです。
こうなると誘引しづらくなるし、無理に結ぼうとすると、茎が折れるリスクもあるため、茎が曲がる前に支柱に固定します。
トマトの誘引をする時の注意点
雨が降らないことを確認した午前中の晴れの日に行う
誘引の時、紐で茎などが傷ついてしまうことがあります。
植物が傷ついている時に雨が降ってしまうと、傷口に病原菌が入りやすくなってしまうのです。
これが原因で、元気だった苗も病気になって枯れてしまうことがあります。
誘引をする時は雨が降らないことを天気予報で確認してから、晴れた日の午前中に行うのがベストです。
前日や朝が雨だった日も誘引はしない
雨が降り終わったりして畑に水分がたくさんある時というのは、病原菌が活発に動き回るタイミングでもあります。
病原菌は畑にある水分の中を泳ぐように移動しているようです。
植物のちょっとした傷にも病原菌が入りやすくなっています。
そのため、病原菌を植物の中に入れないため、前日に雨が降った日や雨が降った日も誘引は行いません。
成長に合わせて誘引しよう
この記事では病気に気をつけろとばかり書いてしまいましたが、これは過去に私が実際に枯らしてしまったからです。
実際に枯れるのは1本かそこらだけで、よほど運が悪くない限り、苗が全滅することはありませんが、枯れることを予防できた可能性があると思うと悔しく思います。
誘引の数時間後に雨が降った場合、傷口が乾いている可能性が高く、病原菌も侵入しづらくなっていると思うので、ナーバスにはならないでください。
他に元気なトマト苗がある場合、脇芽を使って、簡単に苗を増やせるため、「いざという時は脇芽で増やそう」くらいの気楽さで行いましょう。