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家庭菜園でトマトを育てているけれど、なかなか赤くならないと心配になってしまいませんか。
いつ赤くなるのか赤くするためにはどうしたらいいのかとあれこれ考えてしまい、変に疲れてしまうことも……。
家庭菜園のトマトが赤くならない理由や対処法についてお伝えします。
トマトが赤くなる理由
トマトのクロロフィル(葉緑素)が分解されて色素が増える
トマトの実や茎、葉っぱの緑色はクロロフィルという葉緑素によるものです。
トマトの実以外の茎や葉っぱにもリコピンやカロテンといった色素はあるのですが、量が少ないこととクロロフィルが多いことにより、肉眼で見ることはできません。
時期が来ると、クロロフィルが分解され、トマトの色素が増えることにより、実に色がつきます。
実の色はこの色素の種類や濃さによって変わるため、赤、黄色、オレンジなど品種によって違います。
トマトの実が赤くなる条件
実がついてからの積算温度が1200℃前後になること
積算温度とは毎日の平均気温を足していった合計の温度の数値のことで、トマトはこの積算温度が1200℃になるまでに少しずつ色がつき、収穫を迎えます。
品種によっても違うのですが、実がついてから60日から90日の間に収穫ができるようになるのが普通です。
60日から90日と日数に幅があるのは、暖かい季節は温度が高いので、早めに色づくからですし、寒い時期は温度が低く色づきが遅くなるから。
トマトの実が赤くならない原因
トマトの実が赤くならない原因①気温が低い
気温が低い場合、なかなか実に色がつきません。
トマトが赤くなるのはクロロフィルが分解され、リコピンなどの色素が増えるためです。
そのため、実に直接、日光が当たる必要はありません。
ただし、光合成をしないと生育は悪くなるので、葉っぱや茎には光が当たっている必要はあります。
トマトの実が赤くならない原因②せっかちになっている
トマトは色がつくまで時間がかかるのですが、トマトを育てて間もない方は、「まだなの」とやきもきすることも少なくありません。
トマトは色がつくまでに時間がかかる野菜なので、待ってあげてください。
トマトを赤くする方法
トマトを赤くする方法①世話をしながら、気長に待つ
世話をしながら、色がつくまで待つことが一番の対策です。
肥料切れしてしまうと成長に影響が出るので、しっかりとお世話をしてあげてください。
ただし、肥料のやり過ぎは植物に様々な悪影響を及ぼすため、やり過ぎないようにしましょう。
トマトを赤くする方法(未確認情報)②光合成細菌をまく。
光合成細菌とは赤い色をした細菌で、田んぼにまいたり、熱帯魚の水槽の浄化に使われるもの。
昔、私が読んだ雑誌(雑誌名は忘れましたが、多分、現代農業)には、「光合成細菌でトマトの色がつく」というのがありました。
私は試していないため、本当かどうかわからないのですが、細菌の力で土の温度が上がったりするのかも……しれません。
試してみたいという方は自己責任でお願いします(申し訳ありません)。
色が薄くても甘みには影響ないからおいしく食べよう!
トマトの赤みが作られるのと甘みが作られる原理は違うそうです。
トマトの色が薄くても味が濃いトマトというのは存在するので、色がつかなくて心配していたという方は安心してください。
市販のピンク色のトマトで味がぼやけているように感じるのは、皮や実を柔らかくするために水を多めにまいていて、水分が多いからだと思います。