せっかくトマトを育てたのに、トマトの実が割れるとがっかりしてしまいますよね。
割れてしまった実はもうどうすることもできませんが、トマトの実が割れる理由を知ることができれば、割れることを減らすことも可能です。
この記事ではトマトの実が割れる4つの理由と対処法についてお伝えします。
トマトの実が割れる理由
トマトの実が割れる理由①皮が硬くなり、実の肥大に追いつけないから
トマトの皮が硬くなると、伸びなくなってしまうため、皮の内側の果肉の成長に追いつけず避けてしまいます。
皮が硬くなる理由はトマトの乾燥が続いたや強い日差しを浴びたといったものです。
実が成長しやすいタイミングとしては雨が降って、実が水分をたっぷりと溜めこんだ時で、割れるのも雨が降った後が多いです。
トマトの実が割れる理由②トマトの株が疲れてしまった
トマトも夏バテもしますし、たくさんの実をつけるとなり疲れといって疲れてしまいます。
この時、トマトは自分が枯れるのが近いのではないかと判断し、子孫を残そうとわざと実を割ろうとするのです。
夏バテやなり疲れにはある程度の対処はできますが、どうしてもシーズンが終わりに近づく栽培後半になればなるほど、割れる実が増えてしまいます。
また、なり疲れると花も落ちることが多くなります。
トマトの実が割れる理由③低温
秋になってしまうシーズン後半では朝晩が寒い日も増えるため、トマトの実は割れやすくなってしまうのです。
トマトの実が割れる理由④土に窒素が多い
窒素が多いと葉っぱや株は丈夫になりますが、実の付け根の部分がコルクのようになり硬くなりやすいです。
弾力がないため、割れ目ができやすくて、そこから割れるという特徴があります。
トマトの実が割れる時の対処法
トマトの実が割れる時の対処法①乾燥状態が続くなら適度な水分を与える
トマト農家はハウスで育てているため、トマトの水分の調整は簡単です。
しかし、一般的な家庭菜園ではなかなか難しいのが現実(家庭菜園でも使えそうな小型のビニールハウスもありますが、持っている方は少数派だと思います)。
家庭菜園では少しずつ水を与えることで、皮が硬くなり過ぎないようにコントロールするのが一番簡単です。
水をまきすぎると、味を薄く感じてしまいますし、どれくらいの量が丁度いいかは畑によって違うので、具体的な水の量と与え方を書くことはできません。
トマトの実が割れる時の対処法②なり疲れや夏バテなら実を全て取り去り、休ませる
トマトにも休息が必要ということで、一旦、トマトの株についた実を全て取り除いてください。
実にエネルギーや肥料を与える必要がなくなるため、その分、余裕ができるので、株が回復します。
ただし、秋などシーズン後半の場合は時期的に裂果しやすいので、トマトの株を抜いて、違う野菜を育ててもいいと思います。
トマトの実が割れる時の対処法③なり疲れや夏バテなら植物向けの活力液をまく
トマトの実が割れる時の対処法として、植物向けの活力液をまいて回復を期待することもできます。
植物向けの活力液はHB-101や植物向け万田酵素といったものが有名どころですが、高価な上に、確実に回復するというものではありません。
猛暑といった過酷な環境では、実を全て一度収穫してしまったほうが株の回復が早いです。
トマトの実が割れる時の対処法④窒素過剰なら、肥料を見直す
窒素過剰だからといって窒素を抜くことはできないので、追肥の時に窒素が少なめの肥料を与えましょう。
窒素過剰かどうかは朝や夕方の涼しい時間帯に畑に行った時に葉っぱが丸まっているのが1つの目安になります。
暑い時間帯に畑に行って葉っぱが丸まっているのは、葉っぱが水分の蒸発を防いでいることがあり、見分けがつき辛いです。
裂果しづらい品種もあります
大玉トマトなら麗月いう品種が裂果しづらいそうです。
筆者は上記の品種を育てたことはないので、確信をもって裂果しづらいですとは書けませんが、裂果にお悩みならば試してみてもいいと思います。
ミニトマトなら、アイコが割れづらいそうです。アイコなら育てたことがありますが、確かに割れづらかったように思います。
家庭菜園でトマトが割れてしまうのはある程度仕方ありません
家庭菜園ではどうしても自然の影響を受けるため、ある程度の裂果は仕方ありません。
大雨のせいで、トマトの実のほとんどが裂果することもあると思います。
それでも、よほど運が悪くない限り、きれいな実を収穫できることのほうが多いので、1つや2つ裂果しても気にしないように次に期待しましょう。
トマトの記事は以下にまとめています。
初公開日2019年7月7日改稿日2023年7月21日