夏の定番野菜であるオクラは育てやすい野菜でもあります。
ただ、植えて肥料をあげるだけでも長い期間収穫できますが、収穫量をあげる方法があるのをご存知でしょうか?
決して難しい方法ではありません。
普通に育てるのもいいですが、ちょっとひと手間加えたいという方はぜひチャレンジしてみてください。
オクラの収穫量を増やすコツ
本葉が10枚頃に育ったら、摘芯をして、側枝を伸ばすことで収穫量を増やすことができます。
主枝の先端に生えている頂芽(ちょうが)という部分とその周辺に生えているつぼみを摘み取ることで、2本ほどの側枝が伸びてくるので、結果的に収穫量が増えるのです。
摘芯をするとなぜ側枝が伸びてくるの?
植物には頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という性質があります。
頂芽優勢とは主枝の先についている芽(いわゆる頂芽)が優先して成長できるという特徴です。このほうが多くの光合成ができ、他の植物との競争にも負けづらいと考えられています。
頂芽は側枝の成長を抑制するオーキシンという植物ホルモンを出していますが、これがなくなると側枝の成長を促すサイトカイニンという植物ホルモンが出て、側枝が成長できるようになります。
摘芯後の管理のコツ
摘芯後は約2本の脇芽が伸びてくるため、肥料を多く必要になります。
一度にたくさんまいても肥料過多を起こしてしまうので、まく回数を増やすなどしてこまめにあげるようにしてください。
特に大暑の時期は植物が最も肥料を欲する上に夏バテも起こしやすい時期なので、液肥も併用するなどして肥料不足を補ってあげましょう。
オクラの肥料不足の目安は葉の切れ込みが深くなってきたや葉が細い状態。葉が細い場合は肥料が不足しすぎているので早急に液肥による追肥をしましょう。
オクラをたくさん収穫してみよう!
オクラは丈夫で手がかからず、月に数回の追肥だけすればいい野菜でもあります。今回のやり方も摘芯をしたあとは肥料の量と回数にだけ気をつければ、誘引や側枝かきといった他の作業は必要ありません。
手軽に収穫量を増やせるので、興味がある方はぜひやってみてください。オクラは冷凍保存できるので、少しくらい多く採れすぎても使い切れますよ。