畑でスギナを取っていたら、じゃがいもが2つひょっこりと出てきました。
去年育ったじゃがいもが取り切れずに土の中に残っていたみたいです。
それにしても、スギナって厄介ですよね。
スギナってどのような草なのか興味を持ったので調べてみました。
スギナってどういう草?
別名が地獄草というシダ植物
根が深く、取るのが大変なので、地獄草という別名がついたそうです。
え? 何そのまがまがしい名前?
学術的にはシダ植物門トクサ網トクサ目トクサ科に分類され、日本ではトクサ科の植物としては最小サイズ。
シダ植物は古代から現代まで脈々と存在している植物ですから、その生命力も納得というものです。
難防除雑草に分類
スギナはその難防除雑草に分類されてしまっています。さすが地獄そうです。
難防除雑草とはその名の通り、取るのが大変なチート雑草というもの。
スギナの構造は?
基本的に土に広がる地下茎と呼ばれる部分が根っこで、この部分からつくしが出て、その後、緑色の葉っぱが出現します。
つくしから出る緑色の粉が胞子です。
つくしは光合成は行わず、つくしの後に現れる緑の葉っぱ部分が光合成を担当します。
スギナの増え方は?
スギナの増え方は複数あります。
地下茎が成長することでも広がります。
つくしから出る緑色の胞子が次世代のスギナへと変身。
その上、地下茎は越冬できるため、防除しなかったらどんどん広がっていきます。
取り除いたあとに土の中に残った地下茎のかけらからも再生するという徹底的に生き残ることに特化した植物です。
スギナの防除方法は?
防除方法①手作業の場合は剣先スコップで
まず、広がるのを防ぐために、緑色の胞子が出る前に取るのが理想です。
方法は剣先スコップで掘り、根っこを丁寧に取るというもの。
よほど丁寧にやらない限りは全てを取り切ることは不可能ですが、地表に出る時間を遅らせることはできます。
防除方法②農薬も市販されている
家庭菜園で園地に農薬をまくのは他の植物への影響もあり考えものですが、除草剤も売っています。
スギナに含まれる肥料成分は?
ケイ素が多い
ケイ素は植物を丈夫にする成分です。
スギナの利用方法は?
スギナの利用法①液肥に(難あり)
作り方はスギナも水もバケツに入るだけ入れるという大雑把なものです。
使い方は適当にジャバジャバ野菜や花にかけるだけというお手軽さがウリ。
しかし、とっても臭いです。
紹介しておいてあれですが、臭いが凶器レベルなので作ってはだめです。
スギナの利用法②食べる(勇気が必要)
つくしを食べることはメジャーだと思いますが、緑色の葉っぱも食べようと思えば食べれるそうです。
調理法はお浸しや炒めだとか……おすすめしません。
スギナの利用法③お茶
スギナ茶が市販されていますが、ご家庭でも作ることができます。
取ったスギナの緑の部分を洗い、乾かし、熱湯で煮だすだけ。
スギナの利用法④堆肥化
雑草を堆肥にして利用することは可能です。
ただ、スギナの根っこは分解され辛く、スギナの根っこを材料に使った堆肥は利用しづらいのが難点。
スギナの利用法⑤植物にまく
乾燥したスギナを煮出し、冷ました汁を植物にまくというもの。
スギナにはケイ素が含まれているため、汁をまくと植物が丈夫になる可能性はありますが効果のほどは不明です。
スギナの大繁殖を防ぐ方法は?
スギナの大繁殖を防ぐ方法①土壌を中性に保つ
どの土壌でもスギナは繁殖しますが、一番好きなのは酸性の痩せた土壌です。
そのため、スギナの大繁殖を防ぐためには堆肥を入れて肥沃にし、土壌を中性にすることが大切になります。
スギナの大繁殖を防ぐ方法②こまめに処理する
スギナの繁殖スピードは凄まじいものがありますが、こまめに防除するというのが最大の対策です。
上手に付き合うしかない
今回はスギナについて調べたのですが、結論としてはスギナとは上手に付き合っていくしかないなということです。
全てを取り切るのは不可能なので、自分でできる範囲で穴を掘って根っこを取るのがいいと思います。
根っこは2メートルの深さになるものもあるため、全てを取ろうと頑張ると疲れるだけです。
ほどほどにやりましょう。